国語力の土台を作る夏!~速読解国語~
今年の中学部夏期講習の目玉として「速読解国語」を行っております。
従来の速読解思考力講座の多々あるメニューの中から国語に直結したメニューを厳選して30分程度行います。
特に最初に必ず行う「読書速度計測」では、本番の試験と同じように一つの文章を最後まで複数ページ読み切ってもらうことで、自分の長文の読み方の癖や特徴を分析して共有します。そのことで今後の国語のテストにおける時間の使い方や解き方に活かしてもらいたいと考えています。
ここで今回の受講生の結果と、それをもとにした分析や声がけを紹介します。
〈受講生Aさんの場合〉
平均読書速度はとても速い方だと思います。初見の文をこの速度で読めるのであれば、設問にかける時間は十分あるかと考えられます。ただし、内容があまり頭に入っていないのであるならば、このあとの設問を解くときに何回か本文を読み返しているかもしれなくなるかもしれず、結局は本文を読む時間はトータルとしてたくさんかかっていることになります。考えられる対応として、
①内容がしっかりと入っていてこの速度なのかどうかを確認する。
➁内容があまり入っていないのであれば少し速度を落としてもよいので『しっかり読む』という意識を高める必要がある。
また、最初から徐々に読む速度が遅くなっている様子から、長い文章を読むことに飽きているような印象を受けます。
〈受講生Bさんの場合〉
時間がたっても、ある程度一定の速度で読めていることから、集中力が途切れないまま読み切っている印象を受けます。
ただし、平均速度としては少しゆっくりな数値なので、おそらくテストによっては「時間が足りなくて…」などという事態がこれまでもあったのではないでしょうか。
今後の対応としては、
①読み方は大きく崩さない程度に「ちょっと速く読んでみる」意識をもってみること。ただし内容が頭に入ってくるぎりぎりの速度で。
➁自分は「時間をかけて取り組む」という特徴がある、ということを自覚して勉強を行う。
たしかに「時間制限付きの試験」のような場合、上記のような特徴は不利に働くかもしれません。だからといって、自分の特徴は直すべき欠点でもなく、むしろそれを「武器」に変えるような学びを続けてほしいと思います。
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